糖尿病治療の食事と運動について
〒367-0030埼玉県本庄市早稲田の杜2丁目1番1号
0495-71-4781
糖尿病治療の食事と運動について
「糖尿病と診断されたが、食事や運動で具体的に何を気をつければよいのだろう」
「血糖値やHbA1cを指摘され、生活を見直したい」このようにお考えではないでしょうか。糖尿病の治療は、食事療法と運動療法を基本とし、必要に応じてお薬による治療を組み合わせて、良好な血糖コントロールを目指します。なかでも食事と運動は、治療の土台となる大切な取り組みです。
食事療法も運動療法も、無理なく続けることがなにより大切です。本庄早稲田駅近くの「ともにかんがえるクリニック」では、日本糖尿病学会専門医である院長が、患者様のライフスタイルに合わせて続けられる方法を一緒に考えています。
糖尿病の治療では、食事療法・運動療法を基本とし、それだけで血糖値の改善が十分でない場合に、お薬による治療を加えていきます。
一般的には、まず食事療法・運動療法などの生活習慣の改善に2〜3ヶ月ほど取り組み、目標とする血糖値に届かない場合に、お薬による治療を検討します。ただし、血糖値の状態によっては、はじめから食事・運動療法に加えてお薬による治療を始めることもあります。血糖の状態を確認する指標としては、過去1〜2ヶ月の血糖の平均を反映するHbA1cがよく用いられます。
日本糖尿病学会のガイドラインでは、血糖値コントロールの目標が次のように示されています。目標は年齢や合併症の有無、生活状況などを考慮して、お一人おひとりに合わせて設定します。
| 目標の考え方 | HbA1c |
|---|---|
| 血糖の正常化を目指す場合 | 6.0%未満 |
| 合併症を予防する場合 | 7.0%未満 |
| 治療の強化が難しい場合 | 8.0%未満 |
※成人の目標値(妊娠中を除く)です。対応する血糖値の目安として、血糖の正常化を目指す場合は空腹時血糖110mg/dL未満・食後2時間血糖140mg/dL未満、合併症予防の場合は空腹時血糖130mg/dL未満・食後2時間血糖180mg/dL未満とされています。(日本糖尿病学会のガイドラインに基づく)
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食事療法は、単にカロリーを減らすことではなく、栄養のバランスを整えることが大切です。基本を守れば、食べてはいけないものが特別にあるわけではありません。ご自身に合った適切なエネルギー量を、朝・昼・晩でバランスよくとることを目指します。適切なエネルギー量は、体格や身体活動量、年齢などによって変わります。過度な制限はかえって体に負担となることもあるため、具体的な目標は医師や管理栄養士とご相談ください。
毎日のちょっとした心がけが、血糖のコントロールに役立ちます。
また、食べる順番を工夫する方法も、手軽に取り入れやすい工夫として知られています。次のような順序を意識してみてください。
すでに合併症がある場合は、その状態に合わせた食事の配慮が必要になります。たとえば、脂質異常症があればエネルギーや脂肪のとり方に、高血圧があれば塩分のとり方に、腎臓の合併症があればたんぱく質のとり方に、それぞれ注意が必要です。具体的な内容は、状態によって異なりますので、診察のうえでご案内します。
運動療法は、食事療法と並んで糖尿病治療の基本です。糖尿病の運動療法には、ウォーキングなどの有酸素運動と、スクワットなど筋肉に負荷をかける筋力トレーニングがあります。
有酸素運動と筋力トレーニングは、どちらもインスリン抵抗性や血糖コントロールの改善が期待できます。また、有酸素運動は全身持久力の向上、筋力トレーニングは筋肉量や筋力の向上にも役立ちます。
有酸素運動には、ウォーキングなど、全身を使って継続的に行う運動があります。目安として、中強度の有酸素運動を週150分以上、週3回以上行い、運動をしない日が2日以上続かないようにすることが勧められています。ただし、最初から無理をする必要はありません。運動を始める場合は軽い強度からスタートし、体力や体調に合わせて徐々に増やしていきましょう。歩数を目安にする場合は、最終的に1日8,000歩程度が一つの目安とされています。
筋力トレーニング(レジスタンス運動)とは、筋肉に負荷をかけて筋力や筋肉量を高める運動です。スクワットなどの自分の体重を利用した運動のほか、ダンベルやマシン、トレーニングバンドなどを使った運動があります。目安として、週2~3回、連続しない日程で行うことが勧められています。まずは無理のない負荷から始め、徐々に負荷や回数を増やしていきます。特に下半身には多くの筋肉があるため、時間が限られている場合には、スクワットなど下半身を中心とした運動も取り入れやすい方法です。有酸素運動だけ、筋力トレーニングだけでも効果が期待できますが、両方を組み合わせることで、さらなる血糖コントロールの改善が期待できます。
お薬による治療やインスリン療法を行っている方は、運動中に低血糖を起こすことがあります。ご自身のお薬について、低血糖の可能性があるかどうかを、あらかじめ医師にご確認ください。運動は、低血糖の心配が少ない食後に行うことをおすすめします。
また、次のような場合には、運動を控えるか、内容を調整する必要があります。自己判断で無理をせず、医師にご相談ください。
食事療法も運動療法も、続けることがなにより大切です。当院では、お薬による治療をご提案するだけでなく、患者様お一人おひとりの状態や生活環境に合わせて、無理なく続けられる方法を一緒に考えます。「何から始めればよいかわからない」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
Q.糖尿病の治療中に食べてはいけないものはありますか?
基本のルールを守れば、特別に食べてはいけないものがあるわけではありません。大切なのは、栄養のバランスを整え、適切な量を意識することです。ご心配な点は、診察の際にご相談ください。
Q.運動はどのくらいのペースで行えばよいですか?
糖尿病の運動療法では、ウォーキングなどの有酸素運動と、スクワットなどのレジスタンス運動(筋力トレーニング)を組み合わせて行うことが勧められています。有酸素運動は週150分以上・週3回以上、レジスタンス運動は連続しない日程で週2~3回が一つの目安です。ただし、適切な運動量や強度は、年齢や体力、合併症の有無などによって異なります。ご自身の状態に合わせて、無理のない範囲から始めることが大切です。
Q.食事や運動だけで血糖値は下がりますか?
食事療法・運動療法によって血糖の改善が期待できますが、状態によってはお薬による治療を組み合わせることもあります。どのような方法が適しているかは、診察のうえで一緒に検討します。
ともにかんがえるクリニック 院長 川嶋弘道
日本内科学会認定内科医
日本糖尿病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
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