インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症
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インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症

季節の変わり目や流行期に多くの方が心配される「インフルエンザ」と「新型コロナウイルス感染症」。当院ではこれらの感染症について、正しい知識と適切な対応をお届けすることを大切にしています。このページでは、それぞれの疾患の特徴や違い、診断方法、治療、予防策などをわかりやすく解説します。
インフルエンザ感染症は、主にインフルエンザウイルス(A型、B型、C型)によって引き起こされる急性の呼吸器感染症です。特にA型およびB型が季節性流行の主な原因となります。これらのウイルスは、非常に感染力が強く、毎年冬季を中心に世界中で流行します。
インフルエンザは主に飛沫感染ですが、密閉空間や換気の悪い場所ではウイルスが微粒子(エアロゾル)として空気中に長く漂い、空気感染のリスクが高まる場合もあります。
つまり、インフルエンザ感染症は、主にインフルエンザウイルスが飛沫感染または接触感染によって体内に入り発症します。感染拡大を防ぐためには、手洗いやマスクの着用、換気などの基本的な感染対策が重要です。
コロナウイルス感染症とは、コロナウイルス科に属するウイルスによって引き起こされる感染症の総称であり、特に2020年以降世界的流行をもたらした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、SARS-CoV-2というウイルスが原因です。コロナウイルスは、ヒトや動物に感染し、軽度の風邪から重篤な呼吸器症状までさまざまな症状を引き起こすことが知られています。
ウイルスの種類: COVID-19 の原因は、コロナウイルス科に属する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)です。コロナウイルスは、エンベロープ(脂質膜)を持つ一本鎖RNAウイルスで、表面にスパイク(S)タンパク質が存在し、これがヒト細胞と結合することで感染が始まります。
発症の仕組み:ウイルスがヒトの上気道や肺などの細胞に侵入し、増殖することで発症します。特に高齢者や基礎疾患を持つ方は重症化しやすい傾向があります。
主な感染経路は以下の通りです
飛沫感染
感染者が咳やくしゃみ、会話などで発する唾液や分泌物の飛沫(直径約5μm以上)にウイルスが含まれ、これを近くにいる人が口や鼻から吸い込むことで感染します。最も一般的な感染経路です。
エアロゾル感染(空気感染)
換気の悪い密閉空間などでは、ウイルスを含む微粒子(エアロゾル)が空気中に長く漂い、それを吸い込むことで感染する場合があります。特に多人数が集まる閉鎖空間でリスクが高まります。
接触感染
感染者が触れた物やドアノブ、手すり、スマートフォンなどの表面にウイルスが付着し、それに触れた手で自分の口・鼻・目などの粘膜を触ることで感染が成立することもあります。
| 比較項目 | インフルエンザ | 新型コロナウイルス感染症 |
|---|---|---|
| 潜伏期間 | 約1〜3日 | 約1〜5日(最長で10日程度) |
| 発症の仕方 | 急激な高熱・全身症状 | 徐々に発熱・多様な症状 |
| 感染力 | 高い | 非常に高い |
| 特徴的な症状 | 高熱・関節痛・筋肉痛 | 嗅覚・味覚障害、乾いた咳など |
| 重症化の可能性 | 高齢者や持病のある人にあり | 年齢問わず可能性あり(特に高齢者) |
| 治療薬の有無 | 抗ウイルス薬あり | 抗ウイルス薬あり(条件あり) |
両者は共通点も多い一方で、感染力・症状・治療方針に明確な違いがあります。自己判断は禁物で、気になる症状があれば必ず医師の診断を受けてください。
基本的な感染対策として最も重要なのは手洗い、うがい、マスクの着用です。外出先から帰った後や食事の前、トイレ後の手洗いを徹底し、アルコール消毒も併用するとより効果的です。
どちらの感染症にも予防ワクチンがあります。
「少し熱がある」「のどが痛い」など軽い体調不良でも、無理をして出勤・登校をすると、周囲に感染を広げる可能性があります。体調に不安がある場合は、無理せず早めに医療機関を受診してください。
当院では、発熱や呼吸器症状のある方には発熱外来枠を設けて診療を行っております。事前にお電話にて症状や受診希望時間をお伝え頂ければ、スムーズにご案内が可能です。
また、当院では以下の対応が可能です。
インフルエンザや新型コロナウイルスは、私たちの生活に大きな影響を与える感染症です。しかし、正しい知識と適切な予防、早期の診断・治療によって、重症化のリスクを減らすことが可能です。当院では、地域の皆さまが安心して医療を受けられるよう、感染対策を徹底しながら診療を行っております。
気になる症状がある方、予防接種をお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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