虚血性心疾患（狭心症・心筋梗塞）について

虚血性心疾患とは、心臓の筋肉（心筋）に酸素や栄養を運ぶ血管＝冠動脈が狭くなったり詰まったりして、心筋がうまく働けなくなる病気の総称です。代表的な病気として「狭心症」と「心筋梗塞」があります。いずれも命に関わる重大な心臓疾患であり、早期の診断と治療、そして日常生活での予防が非常に重要です。

狭心症とは

急性心筋梗塞（急性冠症候群）とは

虚血性心疾患の原因とリスク因子

最も多い原因は動脈硬化です。冠動脈にコレステロールや炎症性物質がたまり、血管が狭くなることで血流が悪化します。<>以下のような生活習慣病や習慣的な因子がリスクを高めます。

• 高血圧
• 高LDLコレステロール（悪玉コレステロール）
• 糖尿病
• 喫煙
• 肥満
• 運動不足
• ストレス
• 加齢・遺伝的要因

これらを複数抱える方は、心疾患の発症リスクが高くなるため、定期的なチェックと生活改善が必要です。

診断と検査

当院では、以下のような検査を通じて狭心症や心筋梗塞の可能性を評価します。

初期検査

• 心エコー（心臓超音波）
• 心電図：心臓の電気的な異常を捉えます（安静時・運動負荷時など）
• 血液検査：心筋酵素（トロポニン、CKなど）や脂質、血糖値の測定

当院での対応

当院では、循環器内科専門医による診療を行っており、以下のような対応が可能です。

• 狭心症のスクリーニング・リスク評価
• 動悸や胸痛に対する心電図
• 血圧・コレステロール・糖尿病など生活習慣病の総合管理
• 緊急時には近隣の救急病院・循環器専門病院と連携した迅速な紹介体制

「胸が苦しい」「階段を登ると息切れする」「健診で異常を指摘された」など、少しでも気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。早期発見・早期治療が、命を守り、将来の生活の質を大きく左右します。

予防が最も大切です

虚血性心疾患は、日頃の生活習慣の見直しと適切な医療管理によって大きく予防・改善が可能です。
定期的な健康診断と、異常が出た際の早めの受診。これが「突然死」を防ぐ何よりの対策です。
当院では、患者さん一人ひとりに合わせた予防と管理をご提案し、心臓を守る医療をご提供します。